ローヤルゼリーは高級品
ローヤルゼリーは、同じ蜂が作るハチミツと比べて高価であり、高級品と捉えられることも多いでしょう。
なぜローヤルゼリーが高級なのかというと、ローヤルゼリーは採取できる量が少なく、とても貴重な食品であるためです。
ローヤルゼリーを生成できるのは蜂だけで、人工的に合成することは出来ません。
ローヤルゼリーの材料になるのは、花粉や花の蜜です。
働き蜂たちが材料を集めて巣に運搬すると、巣の中で若い働き蜂が材料を食べます。
そして体内で特殊な脂肪酸などと混ぜ合わせ、ローヤルゼリーを合成します。
完成したロイヤルゼリーは下咽頭線などから体外へ分泌され、女王蜂の幼虫、もしくは女王蜂の食料となります。
ローヤルゼリーは女王蜂のためだけに作られる超高栄養価の食料であり、他の蜂たちが摂取することはありません。
働き蜂たちすべての餌となるハチミツと違い、ローヤルゼリーは女王蜂専用の食料であるため、大量に生成したり貯蔵されたりはしないのです。
一個体の働き蜂は、生まれてから死ぬまでに、ティースプーン約一杯分のハチミツを収集するとされています。
しかしローヤルゼリーの場合は、1gを生成するのには15万匹の蜂が必要とも、0.5gの生成に3日を要するともいわれています。
これだけで、ローヤルゼリーがどれほど貴重なものか伝わるでしょう。
さらにようやくローヤルゼリーを採取できても、扱いが非常に難しく、品質は簡単に劣化してしまいます。
加工を行なえば保存性は改善されますが、その過程で栄養成分の一部が破壊されてしまい、ローヤルゼリーの栄養を丸々摂取することは出来なくなります。
そのためほぼ加工を行わず、採取した状態そのままで販売される生ローヤルゼリーは、希少なローヤルゼリーの中でもさらに希少であり、高値がつきます。
対して水分を蒸発させた乾燥ローヤルゼリーや、添加物や副原料を配合した調整ローヤルゼリーなど、加工が行われたものは比較的安価になります。
しかしローヤルゼリー自体が大量生産できない貴重品であるため、高価になりやすく、やはりローヤルゼリーは高級品であるといえます。
また、知っておきたい国産とニュージーランド産のローヤルゼリーの違いについても参考にご覧ください。